開発事例-1
サンドブラスト技術を撥水コーティング剤の定着に応用
超撥水膜
サンドブラスト技術
セラミックスの表面処理技術
超微細かつランダムな凹凸を形成可能
凹凸による見た目の変化は少なく、むしろアンチグレア(AG)効果を発揮
撥水コーティング剤
一般的な製品はフッ素系が多く非常に高価
比較的メチルシラノール系の製品は、コーティングが剥がれやすい
サンドブラスト技術+撥水コーティング剤=超撥水膜
膜の表面にサンドブラスト技術で粗いランダムな凸凹を形成し、その凸凹な表面の上に撥水剤を塗布。完全なフラクタル形状に近づくことで、メチルシラノール系の製品でも剥がれにくく撥水性が持続するようになり、コストパフォーマンスが飛躍的に高い撥水膜=超撥水膜が誕生した。
開発事例-2
ナチュラルグラファイトを接着剤有機材料とプレス技術で放熱材化
3D-放熱材料
ナチュラルグラファイト
熱伝導性が高い黒鉛素材よりも安価であるが、結晶化度が低く、熱伝導材料には不向きとされる
接着剤有機材料・プレス技術
接着剤有機材料をアルミ材料に塗布してナチュラルグラファイトを挟むことで、グラファイト表面に食い込み、熱抵抗を抑制。さらにプレス技術による加工で賦形を実現
ナチュラルグラファイト+接着剤有機材料・プレス技術=3D-放熱材料
ナチュラルグラファイトを圧縮していくことで熱伝導性を高め、接着剤有機材料でさらに熱抵抗を抑制。軽量で賦形も可能な高性能の放熱材料を開発、商品化した。
また単に放熱するのではなく「ある一定の方向に導熱する」、つまり導熱材料としての使用方法を開拓。従来のヒートパイプによる導熱とは異なるソリューションも提供する。
やがて熱伝導性をさらに高めるべく、金属のコマを入れ込むことで熱抵抗の値を下げた新たな放熱材料も開発し、これが軽量なノートパソコンやゲーム機、PDAに展開されていった。